マリアのエリサベト訪問 待降節第四主日(ルカ1・39~45)

親同士が仲がよいと、子供同士もまた仲がよいものです。マリアとエリサベトはまさにそうであるし、ヨセフとザカリアもまた仲がよかったことでしょう。聖書にはそこまで記されていませんが、マリアが三か月ほどエリサベトのもとに滞在した(ルカ1・56)ことを考えただけでも分かります。マリアにとって、エリサベトは先輩にあたります。胎内に子を宿して、エリサベトからいろいろなアドバイスを受けたことでしょう。

マリアがエリサベトに挨拶した時、「胎内の子が躍り、エリサベトは聖霊に満たされた」(ルカ1・41)とあります。エリサベトだけでなく、胎内の洗礼者ヨハネも心から喜んだことを示すものです。「踊る」(ギリシア語のホルケオマイ)ではなく「躍る」(ギリシア語のスキルタオー)が使われているのが興味深いところです。単にヘロデの前で踊る(ホルケオマイ)サロメ(マタ14・6)のようではなく、躍動、跳躍のような意味合いを持つ「スキルタオー」が使われています。まさに躍動的な喜びがあります。

「胎教」という言葉があります。子供が胎内にいる時から大事にしていく様子を示すもので、胎内にいる時から、子供はとても敏感だと言います。胎内の子が腹を立てた時には、お母さんの腹を蹴るとも…。

こうしてエリサベトはマリアに対して語ります。「あなたは女の中で祝福された方。あなたの胎内の子も祝福されています」(ルカ1・42)と。とても躍動的なエリサベトの言葉ではないでしょうか。またエリサベト自身は、「わたしの主の御母が、わたしのもとへおいでくださるとは、いったい、どうしたことでしょう」(ルカ1・43)と謙虚に語ります。マリアに対する尊敬の気持ちがよく表れている言葉です。

こうした言葉の中に、マリアとエリサベトとの仲の良さや、お互いを尊敬し合う姿勢がよく見えてきます。

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