サンタクロースは実在の人物ですか?――キリスト教知恵袋

サンタクロースは、3~4世紀にリキュア(現在のトルコ)のミュラの司教であった、聖ニコラウスだと言われています。

聖ニコラウスは慈悲深く、多くの貧しい人を助けたと伝えられています。
ある日、聖ニコラウスは、貧しい3人の娘が住む家の暖炉にこっそりと金貨を投げ込んで、幸せな結婚をさせたという話が、特に有名です。
サンタクロースが、煙突から入って、暖炉のそばの靴下にプレゼントを入れるという言い伝えは、ここから生まれたようです。

聖ニコラウスにまつわる伝説や奇跡は、この他にたくさん残ってます。船乗りを嵐から救ったり、殺された子どもを生き返らせたという話も伝えられています。彼は、つねに子どもたちや貧しい人、弱い立場にある人と共に生きていたので、「子どもの守護の聖人」とされています。

聖ニコラウスの伝説は各国に広がり、3人の娘の話がもとになって、聖ニコラウスの祝日である12月6日に、子どもに贈り物をする習慣が生まれました。ドイツ、オランダ、スイスを始め、ドイツ語圏の国々では、子どもたちへのプレゼントは、いまでもクリスマス・イブではなく、12月6日です。

ちなみにサンタクロースとは、聖ニコラウスを表わすオランダ語が、アメリカに渡ってさらに訛ったものだそうです。

サンタクロースの着ている赤い服は、聖ニコラウスが生きたころの、司教の儀式のときの服がもとになったと言われています。司教の赤い色は、自分の命をかけても、他の人を助けることを意味していて、血を流しても人々のために尽くすしるしでした。

しかし、今のサンタクロースの赤い衣装を考え出し有名にしたのは、1931年、アメリカのコカ・コーラ社が冬のキャンペーン広告のキャラクターとして、サンタクロースを起用したことから、サンタクロースの名前が世界中に知られるようになりました。

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