『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』:ブラザーが選ぶ!おすすめ映画

「ウィンブルドン」と聞くと、全国のテニスプレーヤが頂点を目指す場所。現在男子では、ノバク・ジョコビッチ、女子では、アンゲリク・ケルバーが世界ランキング1位である。ウィンブルドンでの優勝を巡ってさまざまなドラマが起こるのであろう。今回ご紹介する作品は、1980年ウィンブルドン決勝戦で戦った2人のプレーヤ、ビヨン・ボルグとジョン・マッケンローの戦いを描いた興奮と感動の実話である。

24歳のビヨン・ボルグ(スベリル・グドナソン)は、ウィンブルドンを目指して調整していた。練習後ホテルに帰ろうとしたところ自動車の鍵が見つからず、仕方なく帽子を深く被り徒歩で帰ることになる。しかし、町の人々は、彼を見るや声援、または、サインを求めるなど落ち着いて町も歩けない状態である。今や彼は歴史的記録である5連覇への期待で世界中のテニスファンの注目の人であった。

彼のプレーは、冷静沈着で「氷の男」と呼ばれ、ホテルとコートへの行き帰りに乗る自動車、宿泊する泊まるホテル、そのタオル常に毎年同じものが用意される。また、試合前には、50本のラケットを1本1本ずつチェックしないと寝ないという徹底振りであった。しかし、そんな彼も若い頃は、審判の判定ミスや思い通りにプレーが出来ないと短気を起こし、ラケットを投げ審判に文句を言う選手であった。

そんな彼の中に才能を見出したのがコーチのレナート(ステラン・スカルスガルド)であった。彼は、ボルグに「試合中は、短気を起こしてそれが態度に出ると君は終わりだ。試合を5セットと思うのではなく、1ポイントに集中するのだ」と指導する。ボルグは、彼の勧めを守りマシーンのような正確なプレーをする「氷の男」と呼ばれるようになる。

一方、20歳のジョン・マッケンロー(シャイア・ラブーフ)世界ランキング2位は、審判の納得いかない判定に食い下がり、観客のブーイングには罵声で反撃をし、鳴いているハトに対しても文句を言うのであった。メディアからは、ボルグの「氷の男」とは反対に「炎の男」とか「悪童」と叩かれていた。しかし、そんなマッケンローは、ボルグに憧れ目標として戦い、プレーに集中し、完璧を求めるプレーヤだったのだ。

ウィンブルドンが幕開けとなり、ボルグは人知れずプレッシャーと戦い、苦戦を強いられながら実に決勝へと進んでいく。マッケンローも同じく相変わらずメディアに叩かれながらも自分のプレーを行い勝ち進んでいった。そして、決勝戦では、ボルグとマッケンローの歴史的戦いが始まるのだった。

勝負の世界は、厳しいものである。100%練習しても勝ち負けは、僅差で決まってしまう。しかし、その努力はいつか報われるのではないか。スポーツ界に限ることなく、私たちの日常の生活の中にも一生懸命励むことで報われるであろう。そんな勇気をもらえる映画である。

© AB Svensk Filmindustri 2017


映画『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』
2018年8月31日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか 全国ロードショー
監督:ヤヌス・メッツ
脚本:ロニー・サンダル
出演:シャイア・ラブーフ、スベリル・グドナソン、ステラン・スカルスガルド、ツヴァ・ノヴォトニー、レオ・ボルグ
配給・宣伝:ギャガGAGA
時間:108分
2017年/スウェーデン、デンマーク、フィンランド映画
公式サイト:http://gaga.ne.jp/borg-mcenroe/

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