宴会での席 年間第22主日(ルカ14・1,7~14)

司祭になって三十二年になりますが、時が経つのも早いものです。叙階から三十年を超えるとそろそろ古株の域に入るのでしょうか……。以前は結婚式の司式を依頼されることもあったのですが、それは減少し、最近は葬儀や追悼ミサを依頼されることが多くなりました。年齢を重ねてきたからかもしれません。

先日、七年前くらいに亡くなった恩人の追悼があり、昼食に招かれました。毎年この時期に遺族の方々が集まって昼食をとっていますが、故人を偲ぶ時でもあります。中央にその方の遺影が飾られ、主催者によるちょっとした挨拶。昼食が始まり、席に案内されました。十人がかけられるような丸いテーブルで、中央をそんなに気にしなくて済むような設定でしたが、それでも一番最初に席を取っていただきました。「神父さん、どうぞここにおかけください」と。しかも「みんなが見えるような席を」と気を遣ってくださいました。私にしてみれば、久しぶりにお会いするので、どの席でもよいのですが、どうも気になるようで……。いちばん最初に席を指定されると、とても恐縮するものです。

今日のみことばで「結婚披露宴に招かれた時には、上席に着いてはならない。あなたより身分の高い人が招かれているかもしれない。…招かれた時には、むしろ末席に座りなさい」(ルカ14・7~10)とイエスは語ります。食事に招待された時、とても恐縮することが多く、けっこう気を遣うものです。何だかイエスのことばとは逆の行動をとっているようで、恥ずかしい気持ちにかられたりします。その席で、「ベトナムへ派遣されていくことについて何か話してくれませんか」と言われ、何だか恥ずかしいやら……。

宴会での席はいろいろと考えさせられます。自分では思わぬ席が用意されていたりしますが、どんな時でも謙虚な気持ちで対応したいものです。

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