名前 洗礼者聖ヨハネの誕生(ルカ1・57~66,80)

人が生まれて、名前をつけるのはとても大切なことです。郷里の長崎へ休暇で行った時、家の中に「日晴」と書かれた札がかかっています。いろいろな方から生まれた赤ちゃんの名前をつけた機会に、お披露目の意味も兼ねていただいたのでしょう。この習慣は地方によって違うかもしれませんが、お宮参りに行く日は、男の子が30日目、女の子が31日目と言われ、生後一ヶ月くらいの時です。正式なお参りは、母親と一緒に、ご主人側のおばあさんが付き添い、おばあさんが子供を抱いていました。それは自分の家の子供というのと、お母さんの健康を気遣ってのことでした。お母さんの産後明けをも含んだ形で「日晴」をお祝いしていたようです。その点でも「命名」はとても重要なものでした。

名前でも、昔は男性の名前として、太郎、次郎、和夫など、女性では和子、幸子、礼子など、「子」がつくケースが多かったのではないでしょうか。最近は懲りすぎて、読みにくい名前もあったりします。明治安田生命の「名前ランキング2011」によれば、男の子では「大翔」くんと「蓮」くん、女の子では「陽菜」ちゃんと「結愛」ちゃんがそれぞれトップで、「漢字一文字」の名前では、男の子が「翔」「陽」「輝」、女の子では「愛」「結」「希」のつく名前が人気だそうです。閉塞感に覆われた時代だけに、「明るい希望に向かい、力強くはばたいてほしい」、「人との結びつきを大切にし、愛情に満ち溢れた子に育ってほしい」との願いが込められているのでしょう。2018年の場合はどのように変化しているでしょうか。

さて洗礼者ヨハネの場合には、エルサレムの神殿の祭司をしていた父の名前を取って、「ザカリア」という名前をつけるだろうとみんな思っていました。「ザカリア」とは、「主は覚えている」という意味を持っています。ところが「ヨハネ」という名前がつけられていきます。「ヨハネ」のもともとの意味は「主は恵み深い」という意味です。人々の予想とは全く異なるものでした。

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