すべての人への宣教 三位一体の主日(マタイ28・16~20)

十数年前に「三位一体の改革」という言葉が流行しました。教会の「三位一体」という言葉が都合よく使われた感じがします。三つあるものを何とか一つにまとめることができないかということで…。政府と地方の分権と行政の効率化を目指したものです。具体的な改革として、➀補助金の見直し、②国から地方への税源の移譲、➂財政力の弱い自治体に充てる地方交付税の見直しの三分野からなるものでした。

そもそも「三位一体」というのは、御父、御子、聖霊が三つでも唯一の神として表現するものです。聖書に「三位一体」という表現は出てきませんが、のちの時代の表現として使われるようになりました。ここから一致や関わりを感じ取ることができます。

今日のみことばでイエスは、「あなた方は行って、すべての国の人々を弟子にしなさい」(マタ28・19)と語ります。このことばは「マタイ福音書」において、いちばん最後に出てくることばです。「マタイ福音書」全体は、ユダヤ教から改宗したキリスト者のために書かれ、旧約聖書の引用が数多くなされています。でも最終的には、「すべての国の人々を」と出てくるように、ユダヤ教に限らず、異邦人にも教えを宣べ伝える務めが感じられることばです。

その中でとても響いてくるのは、「行って」「すべての国」「弟子にしなさい」という言葉でしょうか。「行く」というのは前向きな活動を感じるものです。閉じこもるのではなく、前向きに歩む姿勢が感じられます。また限られた地域ではなく、「すべての国」というように、とても範囲の広いものです。種々の地域において、宣教は簡単なことではありません。しかし、「御父、御子、聖霊」の一致の精神をもっていけば、すべての人への宣教も可能なものとなっていくでしょう。

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