枢機卿(すうききょう)とは何ですか?――キリスト教知恵袋

枢機卿(cardinalis)は、教皇の最高顧問です。

重要な案件について教皇を直接に補佐する枢機卿団を構成すると同時に、個々の枢機卿は、教会全体にかかわる日常的な職務について教皇を助けます。
また、教皇選挙権(コンクラーヴェ)は枢機卿だけがもちます。
これらと関連して、教皇没後等の使徒座空位時には教皇庁の運営を指導する役割も担います。
枢機卿は、原則として司教の叙階を受けた人の中から教皇が自由に任命し、任期は設けられていません。

13世紀以来、枢機卿は緋色(カーディナルレッド)の聖職者服を身にまとう習慣があります。
緋色は、信仰のためならいつでもすすんで命を捧げるという枢機卿の決意を表す色といわれています。

教皇パウロ6世は80歳未満の枢機卿に限り、その人数は120人までという制限を設定しました。
以後、枢機卿の任命はこの120人という枠を念頭に置いて、その欠員を補充するために数年に一度のペースで任命が行われるようになりました。
ただし枢機卿団の年齢構成を考慮して、120人を上回ることも何度か発生しています。

歴代の日本人の枢機卿は、以下のようになります。

土井辰雄(東京大司教、枢機卿在任は1960—70)
田口芳五郎(大阪大司教、同1973—78)
里脇浅次郎(長崎大司教、同1979−96)
白柳誠一(東京大司教、同1994−2009)
濱尾文郎(教皇庁移住・移動者司牧評議会議長、同2003−07)
前田万葉(大阪大司教、同2018−)

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