聖なる過越の三日間――カトリック教会生活入門

聖なる過越の三日間とは、聖週間の木曜日にあたる、主の晩さんの夕べのミサから復活の主日の晩の祈りまでを指します。この3日間は教会暦の中心であり、最も荘厳な儀式が行われます。それは私たち人間の救いを実現したイエス・キリストの受難と死、復活を記念するからです。

聖木曜日
聖木曜日は、イエス・キリストが十字架で亡くなる前晩に弟子たちと共に最後の食事を取り、聖体とミサ聖祭と司祭職を制定したことを記念し、この日の日没以降に、主の晩さんのミサが行われます(マタイ26.26-30、マルコ14.22-26、ルカ22.31-34、IIコリ11.23-25)。
そのミサの中で、洗足式を行うことができます。これはイエス・キリストが弟子の足を洗ったとき(ヨハネ13.4-6)、キリストが私たちを愛したように、私たちも互いに愛し合うように、という新しいおきてを与えられたことに由来しています。

聖金曜日
聖金曜日は、イエス・キリストが死刑の宣告を受け、十字架につけられて亡くなったことを記念します(マタイ27.32-56、マルコ15.21-41、ルカ23.26-49、ヨハネ19.17-30)。
この日にはミサは行われませんが、イエス・キリストの受難の朗読、盛式共同祈願、十字架の礼拝、聖体拝領(前日に聖別された聖体)を行います。また、大斎・小斎の日でもあります。

INRI
ラテン語のlesus Nazarenus Rex Iudaeorumの略記で「ナザレのイエス、ユダヤ人の王」という意味です。福音書によれば、イエスの十字架の上につけられた罪状札に記された言葉です(マタイ27.37、マルコ15.26、ルカ23.38、ヨハネ19.19)。

聖土曜日
聖土曜日は、亡くなったイエス・キリストを墓に葬ったことを記念します。そのためミサも行われません。またこの日、日没後にイエス・キリストの復活を祝う復活の聖なる徹夜祭が行われます。

出典:『イラストで知るカトリック教会生活』(サンパウロ編)

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