汚れた霊の恐ろしさ 年間第4主日(マルコ1・21~28)

小学生の頃、近く住む一人の子供がよく痙攣(けいれん)や発作を起こし、両親はそのたびに病院の先生をよく呼んでいました。発作がいつ起こるかも分からないので、両親にとってはさぞかし心配の種であっただろうと思います。私も何度か、その場面に立ち会ったことがありますが、全身がガタガタ震え、口から泡を吹き、顔は真っ青。この子はこのまま死んでいくのかなあと思ったことがあります。やがて医師が到着し、痙攣や発作を起している子供に注射をすると、しばらくして痙攣や発作も収まりました。先生は、命の恩人だなあと感じました。

今日のみことばでイエスは汚れた霊につかれている人に向かって「黙れ、この人から出て行け」と語り、「汚れた霊は、その人をけいれんさせ、大声をあげて出て行った」(マルコ1・26)とあります。その場に立ち会っていた人たちにとって、とても恐ろしい光景であっただろうと想像します。痙攣した時間がどのくらいかはっきり書かれてはいませんが、その光景を目にしながら、多くの人にとっても、この人はこのまま死んでいくのかなあと思った人もいたでしょう。今のように医学が進歩した時代ではなかったので、恐怖もさぞかし大きかったことと思います。このような痙攣を起こさせるほど、汚れた霊の強さが想像できます。

ローマで生活している時、聖パウロ修道会の司祭でアーモト神父という払魔師(バチカン公認)がいました。修道院の応接室に悪霊につかれたような人がやってきて、アーモト神父から癒されていました。部屋の中の様子は分かりませんが、時々「ギャー」というような叫びが廊下に響き、最後には両手でしっかりと按手。当のアーモト神父は、悪魔も驚くような怖そうな顔でしたが…。

種々のケースを通して、汚れた霊を追放するイエスの偉大な力を改めて感じます。

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