パウロ会の歩みと共に 牧山忠治修道士

私が生まれたのは1934年11月29日で、最初の二人の宣教師が来日する約10日前になります。日本のパウロ会の歩みと私の生涯は、共に歩んでいるような気がします。

私は戸籍上では1934年11月29日が誕生日ですが、教会の洗礼台帳では、誕生日が1934年7月30日、洗礼は1934年7月31日になっています。たぶん教会の台帳が正しいでしょうね。

出身は佐賀県の馬渡島ですが、中学1年から「海の星学園」という新しい学校に通いました。これは福岡教区の学校だったと思います。校長が主任司祭でしたので…。昭和22年(1947年)に入学し、昭和25年に卒業しました。その後、昭和25年4月3日に福岡修道院に入会しました。

きっかけは主任司祭だった木村神父さんから「パウロ会というのがあるけれど、行ってみないか」との誘いでした。教区の神学校は知っていましたが、パウロ会が修道会だとは知りませんでした。馬渡島からは神学校以外に北海道のトラピストへ行っている人たちがいました。私のいとこもそうです。彼らのことを「行 者さん」と呼んでいました。

またパウロ会との出会いは「家庭の友」誌を通してです。面白いことに、私の家では「家庭の友」を講読していました。この雑誌が入会のきっかけにもなっています。たぶん私の父が教会の宿老をしていたので、その雑誌を読んでいたのでしょう。

中学を卒業して15歳で福岡修道院に入会した時、中村修道士さん、山内重夫修道士さん、谷口神父さんなんかがいました。福岡修道院の第一期生になります。その当時、30〜40名近くの志願者がいたと思います。

福岡修道院では水汲みばかりやりました。印刷機械はあとで買ったと思います。マリア会がパウロ会に印刷機械を寄付してくれ、その機械で「志願者の心得」などを印刷した記憶があります。その当時、福岡修道院には水道が引かれていなくて、近くの一軒のおばさんの家へ行き、井戸から水を汲んで毎日のように運んでいました。登り坂があってけっこうくたびれました。福岡修道院では一年間生活し、その後、山内修道士さんと一緒に東京へ異動しました。中村修道士さんはしばらく福岡に残りました。大名町教会に九州出版部というのがあり、その店の関係で遅れて上京しました。

着衣は福岡です。入会して1年もたっていないのにさっそく着衣でした。最初から司祭コースと修道士コースに分かれていて、谷口神父さんは司祭コース、私たち3人は修道士コース。私たち3人の修道士コースは先に着衣しました。

東京の赤坂修道院へ異動してから印刷機械の使徒職を行いました。バリバリ働きました。その後も出版畑ばかり…。赤坂にいた時、信徒でない稲坂さんが印刷のことについていろいろと指導してくれました。修道院の敷地内に住んでいました。活版印刷とともに、鉛版による印刷も。紙型に鉛を流し込んで、型を仕上げていく。やがて鋳造機が入り、印刷後、活字は再利用するようになりました。それでも大きい字とか特殊文字は抜いたりしたので、新しい文字と古い文字とでデコボコになることもありました。

八王子修学院へ移転する前から工場長をやっていました。また一時期、肺炎にかかったこともあります。肺結核を患い1年8か月、桜町病院に入院しました。同じ時期に桑島神父さんも入院していました。入院生活はとても退屈で、小金井公園をよくブラブラ散歩したこともあります。

八王子へ移転してからは使徒職も活発でした。一番活発でした。赤坂でもそれなりにやっていたけれど。ザッパロルト神父さんがよく働いてくれました。「家庭の友」の印刷、その他には「あけぼの」の創刊号を赤坂で印刷したと思います。これからも生涯現役でやっていきたいです。

今、修道院で生活して感じるのは、祈りが足りないように思います。祈りの時間は大事にしないといけないです。建物は立派なマンションのようになったけれど、みんなで力を合わせて祈らなければ、召命は来ないと思います。10もらうところが、1しかもらいません。召命のためにも、まず足元からしっかり固めなくてはならないと思います。(談)

※写真は本人中央(誓願25年、1979年)

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