有効利用 年間第33主日(マタイ25・14~30)

「タラントン」という言葉が出てきますが、これを英訳すると「タレント」になります。もともとこの「タラントン」とは、銀貨の重さを表し、ギリシアで用いた計算用の単位で、6000ドラクメ(一ドラクメはギリシアの銀貨で、重さ約4.3グラム、ローマの銀貨であるデナリオンと等価)に相当します。仮に一ドラクメを現在の一万円とするなら、6000ドラクメは六千万円相当に匹敵します。

今日のみことばで出てくる数値を日本円に換算すると、割と分かりやすいかもしれません。すなわち、五タラントンは約三億円、二タラントンは約一億二千万円、一タラントンは六千万円。一タラントンとはいえ、相当な金額になるのではないでしょうか。こうした金額を実際に預かった場合、私たちはどのように投資するでしょうか…。

ずいぶん昔の話ですが、竹下登氏が総理大臣の時代に、村おこしの一環として、全国の自治体に一億円が支給されました。その一億円で教育の促進のために使った自治体、温泉を掘りおこした自治体などいろいろありました。ある時、弟と一緒に佐世保市に近い西海橋に行ったことがあります。その近くにはレストランなどもありますが、村おこしの一環として一億円で建てられた大理石のトイレがあります。一億円というだけあって、たいへん立派なトイレですが、せっかく使うならもっと他の方法があったのではと思うほどでした。何でもそうですが、同じお金でもいろいろな使い方があるものです。

私たちにも神様から授かったいろいろなタレントがあります。字が上手な人、歌がうまい人、絵をかくのが上手な人、人を笑わせるのが得意な人など…。せっかくいただいたものを有効に利用したいものです。今日のたとえでは、私たちのタレントが眠ったままになっていないかを問いかけてくれます。

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