「カトリック入門」 第6回 旧約聖書について(その2)【動画で学ぶ】

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第六回:旧約聖書について(その2)

*旧約聖書にはどんなことが書かれているか?

<モーセ五書>
1)創世記
・世界と人間の起源(1・1~11・26)
*創世記の一番最初は神の創造について語られます。宇宙を創造し、最後には神はご自分に似せて人間を創造します。
*その後、誘惑と堕落の話になり、人は楽園から追放されます。罪の問題が生じます。
*カインとアベルの話が続きます。カインは大地の作物を主にささげ、アベルは羊の初子(ういご)をささげます。主はアベルの供え物に目をとめますが、このことにカインは憤慨し、野原でアベルを殺害してしまいます。殺人という人間の大きな罪について扱います。
*人間の世界に悪がはびこり、主はノアの洪水をおこします。ノアは当時の人々の中で正しく、模範的な人で、神と共に歩んでいきます。ノア、息子たち、妻、息子たちの嫁たちは洪水を避けるため箱舟に乗り、40日間続いた洪水から救われます。
*バベルの塔の話が続きます。頂が天に達する塔を建てようとします。しかし、主は快く思わず、塔を壊し、言葉を乱していきます。人間が神を超えようとした罪。

・アブラハム(11・27~25・18)
*イスラエル人はアブラハムを先祖と仰ぎ、彼の神の言葉に対する信仰と従順にならって、希望がない時にも希望をもって歩んでいきました。
アブラハムは高齢になって、サラとの間に子どもが生まれ、イサクと名付けられます。高齢にして生まれた子を、いけにえとしてささげるように神に言われます。神は彼の信仰を顧みます。代わりに動物がいけにえとしてささげられていきます。他にもたくさんの試練を受けるが、信仰によって乗り越えていきます。アブラハムを「信仰の父」とも呼んだりします。
・イサクとヤコブ(25・19~36・43)
・ヤコブの息子ヨセフの物語(37・1~50・26)

2)出エジプト記(モーセ)
*エジプトで政治的圧迫に陥ったイスラエル人は、モーセの指導のもとにエジプトを脱出し、シナイで神のおきてを与えられ、神との契約を結びました。これを旧約と言います。この契約は、祈りといけにえの祭式によって厳粛に執り行われ、イスラエルの祭式、特に毎年の過越祭において記念されていました。
モーセの死後、イスラエル人はカナアン(今のパレスチナ)の地に住み着きました。

・レビ記
・民数記
・申命記

<歴史書>
*士師記、ルツ記、サムエル記、列王記、歴代誌などがあります。その中心人物はダビデを挙げることができるでしょう。
*紀元前1000年ごろ、ダビデはイスラエルの王となり、エルサレムを都とし、神との契約による神聖な王国を固めました。また聖書が示すように来るべき救い主への希望の芽生えとなりました。
*ダビデは油を注がれ、王として聖別されます。神の現存を支えとして生き、これがあったので、大きな戦士ゴリアテに打ち勝ちます。主はダビデに行く先々で勝利を与えられました。ダビデは宗教的には偉大な人物でしたが、人間的には弱い面も持っていました。ある日、ウリアの妻がきれいな人で、自分のものにしたいと考えます。そこで彼は部下だったウリアの戦場での最前線に立たせ、やがてウリアは戦死していきます。その後、ダビデはウリアの妻の自分の妻にしていきました。ウリアの狡猾な行いに、神は決してよいとは思いませんでした。彼の罪深い思いは、詩編51の中に描かれています。多面的な性格でしたが、ダビデは神に選ばれた指導者で、神のしもべ、仲介者でした。不幸の中にあっても神を見いだし、メシアを準備していきました。

<教訓書>
*教訓書(7書)の中には、ヨブ記、詩編、箴言、コヘレト、雅歌、知恵の書、シラ書があり、それぞれに豊かな味わいがあります。
 特に詩編はミサや「教会の祈り」にもよく使われ、親しみのあるものです。
 詩編は人間が神に語りかけたもので、人間が心を開いて神に訴えたものであり、すべての人に親しみやすい性格を持っています。時代、場所、文化は異なっていても、人間の心はみな、本質的に同じだからです。詩編は「神の民の歌、祈り、黙想の書」です。
 詩編には、祈りの四つの型があります。すなわち、賛美、感謝、嘆願、信頼の型です。この詩編を使って、深く祈ることができます。
*「箴言」は「格言」とも訳すこができます。この書の中には、
 わが子よ、お前の父の教育に聞き従い、
 母の教えを捨ててはならない。(箴言1・8)
 のように、たくさんの格言がちりばめられています。
*「コヘレト」は「伝道の書」とも呼ばれ、教訓的な内容が含まれ、文学作品としても傑作と言われます。
*「雅歌」は「ソロモンの歌の歌」あるいは「歌の歌」とも表現され、数ある歌の中でも最も美しい歌を表しています。内容としては、若い男女が互いに求め合い、探し合い、ついに一つに結ばれるまでのことが描かれています。
*「知恵の書」は「ソロモンの知恵」とも表現されます。知恵の書は、記述の時代、言語、教義の点から旧約聖書のうちで新約聖書と最も密接な関係にある書と言われています。すなわち新約聖書の導入のような働きをしています。

<預言書>
*旧約の預言者たちの使命は、神の代弁者として、イスラエル人に真の神への信仰と契約への忠実を保たせ、イスラエルの復興への希望を養い、来るべき救い主について、徐々に明らかなイメージを与えるということでした。
*イザヤ書
 イザヤは紀元前756年ごろ生まれたと思われます。
 40年から50年にわたるイザヤの預言活動に属する託宣や出来事はすべて最初の39章に収められています。39章までを通常、第一イザヤと呼ばれています。40~55章は第二イザヤと呼ばれ、バビロンを征服し、捕囚を解放したペルシア王キュロスの台頭を背景として告げられた預言が記されている。56~66章は第三イザヤと呼ばれ、紀元前520年に始まり、紀元前515年に完成したエルサレムの神殿再建を前提としています。
*エレミヤ書
 個人的記述としての性格が強く出ています。彼が活動した時代は、神の民の歴史でも最も悲劇的な時代でした。その中で証をしていきます。
*エゼキエル書
 エゼキエルは「祭司ブジの子」で、神殿における祭儀の腐敗や偶像崇拝、それに関連した案即日に関する律法への違反に対する断固とした姿勢が描かれています。

*他にダニエル書、ホセア書、アモス書などがあります。
 それぞれの時代に合った、預言者たちが活躍していきます。

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