ゆるしの秘跡――神さまとともに歩く修道院の祈り

あわれみ深い天の父は、主イエス・キリストの死と復活の秘義によって罪深い世をご自分に立ち返らせ、人びとの罪のゆるしのために聖霊を注いでくださいました。そして、主は、使徒たちを通し、神と人間の和解の役務を教会にゆだねてくださいました(二コリント5・18~20参照)。

わたしたちは洗礼によって神の子どもとされ、キリストのからだとなりました。しかし、わたしたちは罪への傾きをもち、事実、罪を犯してしまいます。このようなわたしたちに、神は回心を呼びかけ、教会を通してゆるしを与えてくださいます。このために、わたしたちはキリストの模範と教えに従って信仰に生きているかどうかを反省(究明)し、罪を認めて悔い改め、これを告白するのです。

わたしたちがゆるしの秘跡をふさわしく受けるためには、絶え間ない回心と刷新が必要です。つまり神と隣人と自分自身への愛に背いたことを認めて、これを悔い、そのゆるしを求めて和解し、新しい心で、再び愛の道を歩もうと、毎日決心を新たにしていくことが必要です。こうして、回心する罪びとは、先にわたしたちを愛してくださった御父に、わたしたちへの愛のためにご自分を渡されたキリストに、わたしたちのうちに豊かに注がれた聖霊に立ち返るのです。

「神はみことばを通して悔い改めを呼びかけ、真の回心に導いてくださる。したがって、ゆるしの秘跡は、神のことばを聞くことから始まる」 (『ゆるしの秘跡』24条)。

究明の要点
思い、望み、感情、言葉、行い、怠り、神の十戒、教会のおきて、精神的・肉体的働き、身分上の義務、信心、勉学、使徒職、清貧、黙想で立てた決心などについて、特に主欠点について、どのように努力し、どれだけ進歩したか、どのような過ちを犯したかを調べます。

罪の告白
「これは、神のみ前においてありのままの自己を認識し、罪を悔い改めることから生じる。このような内的な反省(心の究明)と外的な告白は、あわれみ深い神に照らされて行われる。回心者は神の役務者に心を開く意志を持っていること、また役務者はキリストの代理として罪をゆるす権能を用いるために、霊的判断(さばき)をすることが必要である」(6条ロ)。

個別のゆるしの秘跡

始めに

司祭・告白者 父と子と聖霊のみ名によって。アーメン。
司 祭 回心を呼びかけておられる神の声に心を開いてください。
    (または)
    神は罪びとの死を望まず、むしろ回心して生きることを喜ばれます。
    神の招きに応えましょう。
    (または)
    主イエスがあなたを受け入れてくださいますように。義人ではなく、罪びとを招くために来られた主に信頼しなさい。

神のことば

時間的に余裕があれば、司祭(または告白者)は福音書の一節(マタイ6・14~15、マルコ1・14~15、ルカ6・35~36)を読む。

罪の告白

司 祭 神のいつくしみに信頼して、あなたの罪を告白してください。
告白者 (自分の罪を告白する。司祭の理解を助けるために必要なら、自分の身分や、前回の告白の時期などを話す。最後に、次のように言う)
    きょうまでの主な罪を告白ました。
    ゆるしをお願い致します。

司祭の勧めと償いの指示

悔い改め

司 祭 それでは、神のゆるしを求め、心から悔い改めの祈りを唱えてください。
告白者 神よ、いつくしみ深くわたしを顧み、豊かなあわれみによってわたしのとがをゆるしてください。
    悪に染まったわたしを洗い、罪深いわたしを清めてください。(詩51)
    (または)
    神よ、わたしはあなたに罪を犯し、悪を行い、あなたに背きました。
    わたしの罪を取り去って、わたしを洗い清めてください。
    救いの喜びをわたしに返し、あなたの息吹を送って、喜び仕える心を支えてください。
    罪びとがあなたのもとに帰るように、わたしはあなたの道を歩みます。(詩51)
    (または)
    神の子、主イエス、罪びとであるわたしをあわれんでください。

罪のゆるし

司 祭 全能の神、あわれみ深い父は、御子キリストの死と復活によって、
    世をご自分に立ち返らせ、罪のゆるしのために聖霊を注がれました。
    神が教会の奉仕の務めを通して、あなたにゆるしと平和を与えてくださいますように。
    わたしは、父と子と聖霊のみ名によって?あなたの罪をゆるします。
告白者 アーメン。

終わりに

司 祭 罪をゆるしてくださった神に感謝をささげましょう。
    喜びと平和のうちにお帰りください。
    (または)
    神に立ち返り、罪をゆるされた人は幸いです。
    ご安心ください。
告白者 ありがとうございました。

償い

「真の回心は、罪の償い、生活の改善、与えた障害の弁償を含む。償いのわざと程度は、回心者が乱した秩序を回復し、また、わずらった病からいやされるように、その回心者にふさわしいものでなければならない。したがって、償いは、罪の傷をいやし、生活の刷新に役立つものでなければならない。こうして回心者は、後ろのものを忘れ、新たに救いの神秘にあずかり、未来のものに向かって進む」(『ゆるしの秘跡』6条ハ)。

赦免

「告白によって教会の役務者に回心を表明した罪びとに、神は赦免のしるしを通してゆるしを与え、こうしてゆるしの秘跡は完了する。神は、目に見えるしるしを通してわたしたちに救いを与え、破られた契約を新たにすることを望んでおられる」(6条ニ)。

感謝と決心

告白の後、できるだけ早く償いを果たし、司祭から受けた勧めを思い起こして心に納め、決心を新たにし、神に感謝します。決心は、知恵と力と心を尽くして神と隣人を愛し、自己の聖性を目指す十全的なものでなければなりません。
教会はこのゆるしの秘跡を行うことによって、自らの信仰を宣言し、わたしたちが解放されて自由の身になったことを神に感謝し、キリストと出会う日を待ち望みつつ、自己の生活を霊による奉献として、神の栄光と賛美のためにささげます。

『パウロ家族の祈り』より

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