面倒なこと 年間第18主日(マタイ14・13~21)

今日のみことばは、大勢の群衆がイエスの話を聞き、そろそろ夕暮れになってきた時間帯から始まります。「女と子供を除いて、およそ五千人」という訳ですから、女性や子供を入れると一万人くらいになったでしょうか。しかもガリラヤの田舎ですから、泊まる場所やお店も限られています。弟子たちがイエスに「ここは人里離れた所です。それに、だいぶ時間もたちました。群衆を解散させてください」(マタ14・15)と言うのも分かります。弟子たちにとって、これだけの人にどうやって食べ物を準備することができるか、課題が大きいと感じたことでしょう。「ここにはパン五つと魚二匹しかありません」と切実な思いをイエスに訴えます。彼らには、「とても面倒なことになったなあ」というのが、正直な気持ちではないでしょうか。

人間の本性でしょうか、手間がかかることや面倒くさいことは極力避けたいものです。料理でも時間をかけずに簡単なものを準備したいと思うこともあるでしょう。2011年8月下旬、ボランティア活動のために東北の塩釜へ行ったことがあります。桂島でのがれきの撤去や海水浴場でのゴミ集めなどが主な作業でした。その他に、塩釜市内の郵便局近くにある公園での草取りがありました。公園はもともと芝生になっていて、周りにはツツジが植えられていましたが、塩水を被ったため、根元から枯れていました。震災から五か月経っていたとはいえ、土壌の中に入った海水を取り除くのは、難しいものです。また公園での草取りをしながら、雑草がたくましく育ち、海水に強いのには驚きました。暑い中、雑草を抜き取る作業はけっこう手間がかかり、何と面倒な作業だと思いました。それでも黙々と作業を続けていく。

私たちの人生にもけっこう面倒なことがたくさんあるでしょう。それを恵みとして受け入れることができればいいなあと思います。

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