親近感 復活節第4主日(ヨハネ10・1~10)

今日のみことばは、パレスチナで羊を飼う生活が背景になっています。アイルランドで半年間生活した時も、周囲にはたくさんの羊が放牧され、羊は日常生活に密着した動物だと痛感したことがあります。そうした羊飼いたちは朝になると、自分たちが任されている羊を囲いから連れ出し、緑の牧草を食べさせ、砂漠や荒れ野にあってきれいな水場へ導き、夕方になったら再び羊を囲いに連れ戻す任務があります。けっこう過酷な一日の仕事です。また夜の間は、野獣や強盗から危険を守るために、羊と共に囲いの中で過ごすのがふつうでした。主人から正規に雇われた羊飼いは、羊を守る責任があり、囲いにある門を堂々と通って行き、任された羊の名前を呼んで、先頭に立って連れていきます。個人で羊を飼っている場合、その数はさほど多くなかったので、羊に名前をつける習慣があったようです。こうして、羊と羊飼いとの間には信頼関係があり、親しいかかわりがあります。

6年前の3月、自分の母校である松浦市立大崎小学校が廃校となりました。明治7年に開校した小学校ですので、140年の歴史に終止符を打ったことになります。かつて自分が通っていた小学校が廃校になるのは、とても寂しい限りです。

私が小学生の時、とても驚いたことがあります。職業上、そうなのかもしれませんが、先生が生徒たちの名前を全部覚えていることでした。その当時、都会に比べ、生徒数が52名と少なかったのですが、一人ひとりの名前を先生は憶え、ちゃんと把握している。特に私の場合、同姓同名の生徒がいたので、そのこともちゃんと分かっていました。「君」「ほら、そこの子」ではなく、名前で呼ばれるのはとてもうれしいことだなあと感じたことがあります。

主が私たちを名前で呼んでくださる。そこには親近感があるのを思います。

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