復活の朝 復活の主日(マタイ28・1~10)

例年ならば主の復活の頃、桜が満開となり、死んでいたものが再び生き返るイメージがわきやすいのですが、今年は3月中旬に満開となり、、桜もすでに散って葉が勢いづき、季節感がちょっとずれた感じに見受けられます。これは典礼上、仕方のないことです。

さてイエスが復活した日の朝、「突然、大きな地震が起こった」(マタ28・2)と言います。同じように、イエスの死の時(マタ27・51~54)にも、大きな地震が起こりました。不思議な出来事の時には、こうした自然災害が何かを語りかけてくれるのでしょうか。

地震と言えば、2011年3月11日に東日本大震災が起こりました。私は他の会員と面接中で、大きな揺れに怖くなり、机の下に隠れたほどでした。この地震によって生活が大きく変化しました。自分の部屋の書棚が倒れて足の踏み場もないほどになり、サンパウロ書店の三階では、御像やメダイなどが多数落下し、数多くの聖品が散乱してしまいました。さらに地震の影響で食糧不足となり、交通機関も乱れ、さらにはガソリン不足となって、ガソリンスタンドで給油するのに二時間ほど待たされたこともあります。この地震によって、ふだんの生活の有難さやお互いに協力することなど、たくさんのことを学びました。

そのことと重ねるかのように、イエスが復活した時には、人々は恐ろしさのあまり震え上がり、死人のようになった(マタ28・4)と言います。ちょうど震災によってあらゆるものを失い、茫然(ばくぜん)とした気持ちと重なるのではないでしょうか。今まで体験したことに遭遇すると、立ちすくんだ状態になるのでしょう。そこには多くの人々がイエスの復活について、十分認識していなかったことにもよります。

復活のさわやかな朝。地震による恐怖心とともに、イエスとの出会いの喜びが深く感じられます。

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