84. 四輪車(信心・勉強・使徒職・清貧)――マスコミの先駆者アルベリオーネ神父

アルベリオーネ神父は常にパウロ家のダイナミック進歩向上を考え、「パウロ家は四つの車輪に支えられて走る」というひゆ的な表現を使っている。

四輪車は二輪車や三輪車に比べるとバランスが取れ、安定性が高いし、重い荷物もたくさん積める。この四輪というのが、アルベリオーネ神父によると信心・勉強・使徒職・清貧である。この四つの徳目を調和よく身につけることによってパウロ会員としての特色を発揮できるようになる。

わけても信心は、パウロ会員として絶対に欠かせえない重要な要素である。これは前に述べた祈り、黙想、その他の信心業によって徐々に身につけられる。この信心は四輪車の中でも前輪駆動の役割を果たし、ほかの車輪に運動を伝え、速力を与える。

つまり祈りや黙想などは、精神力、知力、体力を強めて、勉強、使徒職、清貧を活発にさせる原動力となる。信心がなければ、ほかの三つははずみを失って、作動しなくなる。すなわちパウロ会員としての特色を失うのである。

アルベリオーネ神父が、いかにこの信心を大切にし、たえまなく祈っていたかは、前にも述べた。並み以下の病弱な体をもってあれほどの大事業をやってのけた秘密は、この信心にあったのである。

アルベリオーネ神父は、ほかのどの会員よりも苦労や心配を背負い、人びとの反対に遭い、どの会員よりも多く祈った。その結果はどうなったか?

アルベリオーネ神父は、いつも温和であり、冷静であり、ユーモアがあり、陽気に笑っていた。「プリモ・マエストロは、少し心配はし、考え込み、おろおろしていた……」と言われても、「彼は神経質であった」などとは決して言われなかった。

アルベリオーネ神父の信心・勉強・使徒職については前に詳しく触れたので、つぎに清貧について述べてみたい。

・池田敏雄『マスコミの先駆者アルベリオーネ神父』1978年

おしらせ
現代的に一部不適切と思われる表現がありますが、当時のオリジナリティーを尊重し発行時のまま掲載しております。

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