融通を利かせる 年間第25主日(ルカ16・1~13)

今日の箇所は、何となく私たちに不正を勧めているように感じます。イエスが語ろうとしている真意は一体何でしょうか。

商売をしている人は品物を売る時にどうするでしょうか。自分の利益を得るために少し値段を上げて売るのが通常です。50円で仕入れたものをそのまま50円で売る人はいないでしょう。ガソリン代や手数料を考えると70円か80円、時には100円で売ることでしょう。80円のものなら、100円や120円で売るように…。

今日のみことばに登場する人は、油50ダトスだったものを100バトスで売ろうとしました。50バトスは自分の利益になります。また小麦80コロスだったものを、100コロスで売ります。つまり、20コロスが自分の利益になります。ところが、彼は自分がやっていることを告げ口され、反省して、原価で売るようにします。

昔、エジプトでは食料品の利子(利益)を50%ほどに設定したと言います。これに似たことですが、ギリシアのアテネで買い物をしたことがあります。50ユーロと値段がついていたのですが、店員さんが「25%の割引をします」と話を切り出しました。ふと今日の箇所が頭をよぎり、50%の割引で「25ユーロにしてくれよ」と頼んだら、さすがに渋い顔をしました。私は「それならいいです。他の店を探してみます」とモーションをかけたら、店員は「お客さん、28ユーロではどうでしょうかね」と。私の希望価格からすると3ユーロ高いけれど、まあいいかということで、28ユーロで買うことにしました。店員の表情からして、たぶん50%くらいの利益を付けていたのかなあと思いました。

本来、自分が利益としているものを一切取らないようにする。それは永遠の住まいに迎えてもらうための条件であることを、今日のみことばは教えてくれます。

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