感謝するサマリア人 年間第28主日(ルカ17・11~19)

ベトナム語の語学学校に通う時、いつもバスを使っていますが、そのバス停まで7~8分ほどかかります。通常、6時50分くらいに共同体(修道院)を出発します。日本からするととても早く感じますが、こちらの小学校は7時くらいに学校が始まっているのを考えると、むしろ遅いほうかもしれません。バス停までの途中、二つの病院があり、かなりの人々が並んでいます。その点では都内の病院と似ているかもしれません。目や耳の不自由な人、足の不自由な人など、いろいろな人が並んでいます。誰もが早く処置してほしいという表情があり、その点では全世界どこでも共通でしょう。

さて今日の福音の中で、重い皮膚病を患った人が癒やされていきます。その当時、重い皮膚病を持っている人は、死を待つしかないほど重く、多くの人々から差別されるような病気でした。その病気が治るというのは、とても大きな喜びです。事実、十人の病人がイエスによってその病気が癒やされていきます。当然のことながら、大きな喜びを感じる時でした。ところが、感謝したのは、サマリア人だけです。ユダヤ人とサマリア人とは昔から敵対関係にあり、仲が悪いものでした。敵対関係にあったサマリア人がイエスの癒やしによって感謝していきます。

病気が重ければ重いほど、感謝の気持ちは出てくるものです。他の九人はユダヤ人と思われますが、感謝の気持ちがありませんでした。気持ちを持っていたかもしれませんが、具体的に表すことがありませんでした。

私たちも種々の面で多くの恵みを受けています。「当然のこと」と思って感謝の気持ちを表さないでいるかもしれません。その点で、今日のみことばは、ふだんから私たちがどんな感謝の気持ちを持っているかを問いかけてくれます。

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