心を騒がせることはない 復活節第6主日(ヨハネ14・23~29)

月刊誌「家庭の友」の編集をしていますが、著者とのやりとりや校正に追われたりの毎日で、寿命が縮むような体験もしたりします。そんな時「心を騒がせることはない」というのは、とても勇気を与えてくれる言葉です。

2013年2月28日に教皇ベネディクト十六世が辞任し、世界中に衝撃が走りました。その後、コンクラーベが行われ、5回目の選挙で教皇フランシスコが選ばれました。とても庶民的で、貧しさを大切にする教皇です。

コンクラーベが行われた頃、「家庭の友」2013年5月号の版下もほぼ完成に近い状態でした。今さら組みかえることもできず、広告のページに特別記事を入れることにしました。そこには新しい教皇フランシスコの写真も必要だということで、バチカンの写真館(オッセルヴァトーレ・ロマーノ)に依頼しました。ホームページに新教皇の写真サンプルがあり、それを指定してメール。これまでにも何回か印刷のために写真を購入したことがあり、記事中で一枚80ユーロ(約1万円)、表紙だと160ユーロ(約2万円)というのを覚えていました。今回は記事中扱いなので、80ユーロの請求が届くだろうと思っていたら、「コピーライト」を取るのであれば1500ユーロ(約18万円)、「掲載許可(複数回可能)」であれば500ユーロ(約6万円)という回答でした。しかも一枚の写真のために…。

この値段を見て、腰が抜けていく思いでした。新教皇が「貧しさ」を語っているのに…。私のイタリア語が不十分だったのか、足元を見られたのか…。総本部の総会計に写真館とのメールのやりとりをそのまま送り、あまりにも高いので、イタリアの雑誌「ファミリア・クリスチアーナ」と交渉して写真を購入することができないかも含めて、メールを送りました。すると翌朝になって、総会計から写真館に80ユーロを支払って決着したとのメールが届くとともに、写真館からも教皇の写真が一枚送られてきました。おかげで、一枚だけは何とか5月号に間に合わせることができました。

この時ほど、「心を騒がせることはない」というイエスの言葉が、身にしみたことはありません。

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