声を聞き分ける 復活節第4主日(ヨハネ10・27~30)

ここ数十年、コンピュータソフトが新しくなっていきます。最初の頃は、ワードとエクセルだけであったのが、プレゼンテーションのためのパワーポイント、データ処理のためにアクセス、編集作業のためにクォークやインデザイン、写真の加工のためにフォトショップなど…。この他にもたくさんのコンピュータソフトがありますが、十分に使えているとはいえません。さらにバージョンが上がったり、コンピュータの容量が小さくなって買い換える必要が生じてきたり…。

「わたしは新しい掟をあなた方に与える」とイエスが語る「新しい掟」とはどのようなものでしょうか。逆に言えば、「古い掟」があるはずです。古い掟の中には、「目には目を、歯には歯を」(マタ5・38)や「あなたの隣人を愛し、敵を憎め」(マタ5・43)などがそれに当たるでしょうか。そうした古い掟に対してイエスは、「互いに愛し合いなさい。わたしがあなた方を愛したように、あなた方も互いに愛し合いなさい」(ヨハ13・34)と語ります。これまでにない新しい掟です。

イエスが「互いに愛し合いなさい」と語るのは、ユダの裏切りの予告(ヨハ13・21~30)の直後に行われています。イエスにとって、自分の仲間から裏切られることが分かっているのに、「互いに愛し合いなさい」と語るのはどんなに辛いことだったでしょう。

ユダの裏切りだけでなく、いつも身近にいたペトロからは三度もイエスのことについて知らないと言われてしまいます(ヨハ18・15~18、25~27)。イエスにとって、ユダの裏切り、ペトロの否みはとても辛い気持ちにかられたことでしょう。私たちだったらそんな心境で「互いに愛し合いなさい」と語ることができるでしょうか。

私たちも人生の中で裏切られた経験があったりするでしょう。そんな時、イエスが体験した裏切りや「互いに愛し合う」ことの意味が、私たちの心にとても響いてきます。

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