復活のシンフォニー 復活の主日(ルカ24・1~12)

シンフォニーは「交響曲」ですが、語源的には、「シン(いっしょに)」と「フォーネ(声)」の合成語です。音色、響きが違うもの同士がいっしょに声(音)を出し、音楽を構成します。例えばトランペット、バイオリン、フルートなど、みんな音色が違っていても、それらがいっしょになってハーモニーを奏でると、すばらしいシンフォニーになります。

復活徹夜祭の特徴と言えば、通常よりもたくさんの朗読があること。旧約聖書の7つの朗読、使徒書と福音書があり、全部読むと9つになります。いくつか選択する教会もありますが、個人的には、少々時間がかかっても、全部朗読されるのが好きです。

第一朗読は創世記1章で、天地創造と人間の創造。神の偉大な創造が響いてきます。第二朗読は創世記22章で、アブラハムによるイサクの奉献。惜しみなく奉献するアブラハムの深い信仰を感じます。第三朗読は出14章で、モーセとイスラエルの民が紅海を渡る話。第四朗読はイザ54章で、苦しみから解放された安堵感が漂います。第五朗読はイザ55章で、ダビデの話を基盤にした苦悩から希望へのメッセージ。第六朗読はバルク3章で、イスラエルの民が主の輝きに向かう歩みが描かれています。第七朗読はエゼ36章で、水で清め、新しい心を与える内容に新鮮さが伝わってきます。第一朗読から第七朗読を全体として捉えるなら闇から光へ、絶望から希望へ。壮大な神の救いの計画が語られた後、「栄光の賛歌」が歌われます。祭壇のローソクに光が灯されてローマ書6章の朗読。「キリストと共に死んだなら、キリストと共に生きることにもなると信じます」(ロマ6・8)は心に響く復活のメッセージ。さらにルカ福音書の復活の場面が朗読されます。

このように、朗読全体を見ていくと、種々の音色と響きが溶け合い、「シンフォニー」を構成しています。みことばから「復活のシンフォニー」を味わってみましょう。

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