真っ白に輝く 四旬節第2主日(ルカ9・28b~36)

今日の箇所は「主の変容」の場面で、主の復活の前表を想起させます。イエスはペトロとヨハネとヤコブなど、主だった弟子たちを連れて、祈るために山に登ります。山には静けさがあり、祈るためには格好の場所です。イエスが祈っている間にイエスの顔の様子が変わります。「衣は真っ白に輝いた」と描写しています。「輝く」という描写には、ギリシア語の「エクザストラプトーン」が用いられ、新約聖書ではこの箇所だけに用いられている特別な用語です。旧約聖書でこれに近い表現は、「火の中には琥珀の輝き」(エゼ1・4)、「磨いた青銅が輝くように」(エゼ1・7)、「剣はきらめき、槍はひらめく」(ナホ3・3)などがあり、輝き方がどのようなものかが、ある程度想像できるのではないでしょうか。「キラキラするような輝き」、真夏の海辺で海が太陽の光に当たって、キラキラ輝くようなものでしょう。

こうした輝きに触発されるかのように、弟子の一人ペトロは「先生、わたしたちがここにいるのは、素晴らしいことです。三つの仮の庵を造りましょう」と提案していきます。ただペトロは自分が何を言っているのかよく分かりませんでした。それでも雲が起こり、その中から「これはわたしの子、選ばれた者。彼に聞け」(ルカ9・35)と声がします。ペトロでさえもこの出来事について十分に理解できなくても、弟子たちにはこうした特別な恵みがイエスから与えられているのです。

まさに私たちにとっては気がつかなくても、神の恵みが与えられ、私たちが変えられていくのでしょう。またこうした山での出来事は、神との出会いを実現していく場にもなっていきます。種々の変化の中で、神様がたくさんの恵みを私たちに与え、照らし続けてくださっていることを感じます。

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