異邦人の救い 年間第4主日(ルカ4・21~30)

今日の話の中で、シドン地方のサレプタのやもめとシリア人ナアマンの話が取り上げられますが、サレプタのやもめの話は一王17・1~16に登場します。異邦人であったやもめが救いへと招かれた話です。

話の中身は次の通りです。エリアの時代に3年6か月雨が降りませんでした。土地はカラカラとなり、川も涸れ果てます。エリアはサレプタへ行き、ひとりのやもめに言います。「器に少々水を持ってきて、わたしに飲ませてください」「パンも一切れ、手に持ってきてください」と。やもめは正直に言います。「わたしには焼いたパンはありません。ただ壷の中に一握りの小麦粉とかめの中にわずかな油があるだけです」「わたしは二本のたきぎを拾って帰り、わたしとわたしの息子の食べ物を作るところです。わたしたちはそれを食べてしまえば、あとは死ぬのを待つだけです」と。

やもめにとって、人に与えるほどの余裕はなく、明日の命さえ保証できない状況でした。そうした中、エリアはやもめに「まずわたしのために小さいパン菓子を作り、持ってきなさい。その後であなたとあなたの息子のために作りなさい」と。やもめはエリアの言葉の通りにし、こうして彼女もエリアも、彼女の家の者も幾日にもわたって食べ物に事欠くことがありませんでした。エリアの言葉に信頼したやもめが救いを得ていきます。異邦人に救いが示された典型的な例とも言えます。

イエスは旧約聖書に登場するエリアとエリシャ(シリア人ナアマンの中で)の話を引き合いに出しながら、二人の預言者がイスラエルではなく異邦人を救ったという内容を取り上げていきます。こうした引用は、会堂内にいた人々の大きな反感をかっていきますが、サレプタのやもめのような素直な信仰が、私たちに救いをもたらすことをよく示してくれます。

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