福音が告げられる 年間第3主日(ルカ1・1~4、4・14~21)

イエスはガリラヤに帰り、宣教活動を開始します。ガリラヤはエルサレムに比べて人が少ないところですが、素朴に信仰を受け入れる地域から活動していきました。しかも人間的な力ではなく、「霊の力」に頼りながら…。

また「イエスは諸会堂で教え、皆から尊敬を受けられます」(4・15)。その当時、会堂(シナゴグ)はイエスの教えの場として福音書にしばしば登場する場所です。それは同時にユダヤ教の礼拝、または宗教教育の場所でもありました。会堂では「聞け、イスラエルよ」(申6・4、民15章)の信仰宣言で始められ、他の祈りが続き、聖書朗読に入りました。今日の箇所では預言者イザヤの巻物が朗読されますが、初代教会にとってもイザヤ書は重要な視点を持つものでした。

また「貧しい人」「捕らわれている人」「目の見えない人」「圧迫されている人」が併記されていますが、内容としては、「貧しい人」が他の三つを具体化したものです。

「貧しい人」の姿はルカ福音書にはよく登場します。例えばルカ6・20~22には「貧しい人々は、幸いである、…今飢えている人々は、幸いである、…今泣いている人々は、幸いである、…汚名をきせられるとき、あなたがたは幸いである」などと記されています。ルカ7・22になると、「目の見えない人は見え、足の不自由な人は歩き、重い皮膚病を患っている人は清くなり、耳の聞こえない人は聞こえ、死者は生き返り、貧しい人は福音を告げ知らされている」とあります。またルカ14・13になると「宴会を催すときには、むしろ、貧しい人、体の不自由な人、足の不自由な人、目の見えない人を招きなさい」と記されています。こうした人々の総体が「貧しい人々」と言えるのではないでしょうか。

こうして人々に「主の恵みの年」が告げられていきます。まさにイエスによって人々の中に福音の光が差し込んだ時です。

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