別れの寂しさ 復活節第6主日(ヨハネ14・23~29)

復活節も後半になり、来週は「主の昇天」をお祝いします。イエスが昇天するということは、弟子たちとの別れが近づいたことを意味します。そのためでしょうか、今日のみことばは、別れにちなんだ内容です。

「わたしが言ったことをすべて思い起こさせてくださる」とか「わたしは去っていくが、あなた方の所に戻ってくる」など、イエスと生活を共にしてきた弟子たちにとって、別れの寂しさが伝わってきます。

今年の2月10日、長年、大和学園聖セシリアの理事長や校長をなさっていたセシリア伊東千鶴子先生が亡くなられました。かれこれ17~18年前からお世話になっていた先生だけに、先生の訃報はとても寂しいものでした。伊東千鶴子先生のお母様は、モニカ伊東静江先生。静江先生はこの学園の創立者で、小田急電鉄の創始者であったとしみつ利光つる鶴まつ松氏の娘さんです。

創立者のモニカ伊東静江先生はとても熱心なカトリック信者、セシリア伊東千鶴子先生はどちらかというと柔軟な方、ユーモアにも満ちた方でした。

現在、大和学園聖セシリアには、保育園、幼稚園、小学校、中学・高校、短大などがありますが、種々の行事、例えば、入学式、終業式、クリスマス会、卒業式など、これらの行事にはミサがささげられ、その後、先生の挨拶があります。伊東千鶴子先生はそのたびに「いやー、園児、生徒、学生に話すのはとてもたいへんなんですよ」とおっしゃっていましたが、皆さんにいつも豊かな内容のお話をなさっていました。年代が違う生徒や学生たちのために、ほんとうにうまい話ができるなあと感心していました。伊東千鶴子先生の口々は「聖セシリアの子どもたちはとてもよい子ですよ」と褒めること。どんな子どもでも受け入れようとする先生の姿勢には敬服しました。

89歳という生涯であった伊東千鶴子先生。別れの寂しさが今も残っていますが、先生が人を大事にするという姿勢が、イエスの心とつながって見えてきます。

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