福岡における百村神父さまとともに 阿部光一修道士

2014年、百村神父さんは院長職を終えた永富神父に代わって福岡修道院の所属になりました。車の運転をなさらないので、わたしはミサの奉仕に運転手を務めてあちらこちら行きました。時には教会の日曜販売にも連れ出しました。ハイエースの助手席は高いので、足の悪い神父にとって乗り降りに苦労されたと思います。また長時間の旅は腰が痛くなって大変だったと思います。しかし、文句も言わずこころよく「いいよっ」といって手伝ってくださいました。

1年ほどたった2015年の9月、院長会議に普段と変わりなく新幹線で出発した朝、30分ほどして電話が鳴りました。宇部興産中央病院から「百村等さんという方が脳卒中で入院されました」とのことでした。管区長と連絡を取り、わたしが病院に行くことになりました。行きながら、「神父さん生きててよ」と思いながら…。郊外の病院のため、新幹線から在来線に乗り換え、だいぶかかりました。病院について担当医からの説明「命はとりとめましたが、絶対安静です」とのこと、病室に入り開口一番「神父さん、生きとったね!」と。

その後のこと、東京に移ってからのことはほかの方が書かれると思いますので書きませんが、この出来事を回想すると、新幹線の中で発症してよかったと思うのです。もし、日中自室で発症したら、扉を開けるまで、だれも気が付かないということになり、帰らぬ人となる確率が高かったと思うからです。神さまの計らいとはいえ、不自由で、思い通りにならなかった神父さんにとってこの生かされた命はどのような意味を持つのでしようか。福岡修道院における神父さまとの生活を思い起こしながら、考えている日々です。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事

  1. 「サプライズ」という言葉があります。もちろんこれは、「驚かせる」とか「驚き」という意味ですが、思いも…
  2. アルベリオーネ神父はひ弱い体のゆえに徴兵検査では不合格であった。しかし第一次大戦が始まってからは、イ…
  3. 今日の箇所は「主の変容」の場面で、「弟子たちの前でイエスの姿が変わる」ことを思い起こす所です。場所は…
  4. 聖ペトロの使徒座の祝日は、ペトロを礎として建てられた教会の一致を記念する祝日で、2月22日に祝われま…
  5. 2017年の暮れから2018年の年頭にかけて、私たちは大きな出来事を立て続けに体験しました。…

ピックアップ記事

  1. 新約聖書の中には4つの福音書があります。その一つ、順番では2番目の福音書の作者とされているのが、今回…
  2. 2016/12/1

    待降節
    今年も一年が終わろうとしています。しかし、「典礼暦」の上では、すでに新しい一年が始まっています。典礼…
  3. 【アイルランドからあの聖人を連れたロザリオがずらり!】「わぁ、素敵♪」と、歓声があがること間違い…
  4. 洗礼の恵みをいただいている人は、人生のどこかでイエス様に触れられ、呼ばれたからと言っていいでしょう。…
  5. 初誓願の感想について書いてと言われました。パウロ会員になって誰よりも聖パウロのことをよく知ってい…
PAGE TOP
Translate »