14. 使命感に燃える新司祭

アルベリオーネは、一九○七年(明治四○年)六月二十九日にアルバの司教座聖堂で同級生一○名とともに司祭にされた。時に満二三歳であった。この 叙階式には、父母や兄弟たちをはじめ、同郷の村の人たちが大勢参加し、感動のまなこで新司祭らをながめ、新司祭らから祝福を受けた。叙階式の宴会場は、ケラスコの主任司祭の好意によってケラスコのレストランに設けられ、両親、親せき、新学生、友人など二○名ぐらいが、招待された。しめやかな、しかも楽しい雰囲気の中で、お客は新司祭の門出を祝い、前途有望な青年司祭の活躍に大きな期待をかけた。

この喜ばしい司祭叙階の日に、新司祭アルベリオーネ神父の心の中には、特別に感謝すべき人が三名いた。それは母テレサであり、ケラスコ小学校の女教師カルドナ先生であり、ケラスコのサン・マルティノ教会の主任司祭モンテルシノ神父であった。のちにアルベリオーネ神父は、自分が司祭になることが゛てきたのは、こういう人たちのおかげであると、回想録にこう述べている。

「これは、つね日ごろ特別に見守ってくれた母の祈りと、また、自分の教え子の中から誰かが司祭になるようにと主に祈り続けていた非常に敬虔な、あの女教師の祈りが実を結んだのだと彼は信じこんでいる。……豊かな霊性と知恵と洞察力をかねそなえた主任司祭は、大いに彼を助け、司祭になるまで導いてくれたばかりか、引き続きパウロ家についての最初の企画を祝福された。」

・池田敏雄『マスコミの先駆者アルベリオーネ神父』1978年

おしらせ
現代的に一部不適切と思われる表現がありますが、当時のオリジナリティーを尊重し発行時のまま掲載しております。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事

  1. 一九○八年十月に、アルベリオーネ神父は、母校であるアルバ神学校に呼び戻され、教授、霊的指導者、及び聴…
  2. マタイによる福音書25章31節~46節人の子が栄光に包まれ、すべてのみ使いを従えてくると…
  3. みなさん、こんにちは。聖パウロ修道会の山内神父です。私は去年の7月からベトナムのホーチミン市…
  4. 典礼は年間の最後が近づくということで、少し私たちの歩みを振り返ってみてもいいのかもしれません。…
  5. とまにちわ!ワケあって手に入った、長崎は五島列島のお土産。五島と言えば、世界遺産候補の長…
“神父・修道士になるには”

“Thông

ピックアップ記事

  1. とまにちわ!「病院まで一緒に付き添って来て!」付き添いって何するの? というか、不安。実…
  2. とまにちわ!ミサとかの典礼で使う用具は、海外で手に入れるとお安く手に入れることができるみたい…
  3. 教会は、9月13日に聖ヨハネ・クリゾストモ司教教会博士を記念します。この聖人は、350年頃にアンティ…
  4. フィレモンへの手紙』に登場する逃亡奴隷オネシモは、後にエフェソの教会の司教様になったというのは本当で…
  5. 「小さな親切、大きなお世話」という言葉があります。「本人は善かれと思って相手したことが、相手にとって…

アーカイブ

PAGE TOP
Translate »