忍耐強く待つ 年間第16主日(マタイ13・24~43)

麦と毒麦、稲と稗。どちらも苗が小さい時には区別がつけにくいものですが、大きく成長してくるにつれて見分けがつけやすくなってきます。

小学生の頃、夏休みに入って最初の仕事は田んぼの草取りでした。五月下旬から六月上旬に植えた苗が、七月下旬ともなるとけっこう大きく成長していきます。それとともに、苗と苗の間には雑草がたくさん生え、それを取り除くのはけっこう骨の折れる仕事でした。7月下旬、しかも日差しが強い中、また周囲ではクマゼミがガンガン鳴く中、田んぼに入って黙々と草取りをする。取った草は丸めて土の中へ足で埋めていく。稲とともに稗も成長しているので、稲を抜かないように、上手に稗の部分だけを抜いていきます。それも草と同じようにクルクル丸めて足で土の中に埋めていく。単純な作業だけにそろそろ疲れも出始め、腰も痛くなったころ、丸めた雑草や稗を土の中に入れず、弟の方へ目がけて「エイッ」と投げていく。面白いくらいの弟の背中に「パシッ」と当たっていく。弟もそれに負けまいと丸めた草をふざけ半分に投げ返してくる。たまにコントロールをはずして母の背中に「パシッ」と当たったり…。ひどく怒られたこともあります。田んぼで、どろんこになる作業でしたが、それが終わった後、近くの川で汚れを落としながらの水泳はとても楽しいものでした。

暑いさなか、稗を抜いたつもりでも収穫の秋になってみると何本かの稗は残っています。米と混ざらないように、まず稗だけを注意深く先に切り取り、それから稲刈りをしていました。まさに稗が大きく成長するまでの辛抱でした。

今日のみことばは「毒麦」のたとえですが、稗と同じように小さい時ではなく、大きく成長するまで忍耐強く待ち、それから刈り取っていくところに共通点を見い出します。

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