恵みの中で 伊集院俊紀修道士

私のパウロ会との出会いは1954年のことです。聖パウロ女子修道会の二人のシスター(シスター・ローザさんとシスター・エレナ深堀さん)が奄美大島にやってきました。この二人の募集により、数名の志願者が入会しました。シスター・ヴィオラ伊集院さんです。

その後、シスターたちはパウロ会のアンジェロ・カステロット神父さんを紹介してくれました。「奄美に入会しそうな子が何人かいるよ」ということで…。1955年3月にアンジェロ神父さんが奄美にやってきて、私と右田神父さんなど4名が入会しました。大熊教会から1名、龍郷教会から1名、安木屋場教会から1名など合計4名。当時、奄美大島の道路は整備されていなくて、船のほうが便利でした。

誓願25周年(1987年)

私は中学2年の時から福岡修道院に入りました。入会した時、山口輝男神父さんがすでにいて、中学3年生でした。西木場教会の浅田、五島の楠原教会の中野、私と右田神父と夫津木神父が一緒に入り、福岡修道院の志願者は合計6名でした。大石さんが卒業して東京へ行き、志願者がとても少ない時期でした。先輩が3人(山口神父、中野、浅田)、私と右田神父が入会し、翌日、夫津木神父が入会しました。3年生が3人、2年生が2人、1年生が1人でした。その後、けっこう増えました。パウロ山野修道士さんが福岡に着任し、彼があちこちで募集活動をし、志願者が入会してきました。彼のカリスマだったかなあ? 

私は修道院に入会したけれど、何にも分かりませんでした。洗礼は神戸で、もともとは関西人です。昭和22年にそこを引き上げて奄美へ行きました。奄美では7年くらい生活したかなあ?

私が入会したのは昭和30年3月23日です。入会に際し、アンジェロ・カステロット神父さんにたいへんお世話になりました。私の親父のような存在です。入会して最初の使徒職は解版でした。その後は東京で組版、写植。写植部門では先駆者です。もともと組版の仕事をしていたので、写植部門にはスムーズに転向できました。八王子修学院で1年働いた後、若葉修道院へ異動して書店で働きました。17─18年くらいやったかなあ? 最初、書店の仕事はミケレ(山内重夫修道士)さんでしたが、途中で交代しました。ミケレさんが営業部へ異動して、私は書店で働くようになりました。今でも店に行くと、お客さんから「ああ、懐かしい」と言われたりします。

長いこと修道生活を送れたのは私にとって大きな恵みです。山あり谷ありの人生で、「やめよう」と思ったことも何回かありました。そんなこともあったけれど、学んだこともたくさんあります。一番感じたのは店で働いて、一般社会のことをいろいろ知ることができたことです。修道院の中だけでなくてね。修道院の中だと、「池の中の蛙」で、自分の世界しか知らないことだってあります。パウロ会にいて、いろいろなことを知ることができたのは、私にとっての魅力です。店でいろいろな人に接客しながら「相談に乗ってくれませんか」と言われたこともあります。ブラザーだからということで、安心して話しかけてくる人もいました。

総長と共に

今は召命を何とかしないといけませんね。外国との交流を通して召命が育てばいいなあと思います。将来を真剣に考えないといけませんね。(談)

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