聖霊を受けなさい 復活第2主日(ヨハネ20・19~31)

イエスが復活してから一週間になります。弟子たちの心境はどうだったのでしょうか。「ユダヤ人を恐れて、自分たちのいる家の戸に鍵をかけていた」と言います。種々の噂が立つ中で、弟子たちもイエスのように捕らえられ、殺されるのではないかとハラハラしていたのではないでしょうか。もし私が同じ状況に立たされるなら、不安のあまり弟子たちと同じように鍵をかけていたことでしょう。不安を感じている彼らにイエスは真ん中に立ち「あなたがたに平和があるように」と語ります。しかも一回だけではなく、合計三回語っていきます。不安を抱えていた彼らにはどんなに慰めとなった言葉でしょう。

「あなたがたに平和があるように」と二回目に語った後、イエスは弟子たちに息を吹きかけて「聖霊を受けなさい」と言います。「霊」のことをギリシア語で「プネウマ」と表現しますが、この言葉には「霊」のほかに「息」「風」「魂」などの意味が含まれています。昔の人たちは「プネウマ」について、「目には見えないが、人間が生きていく上で不可欠なもの」だとして、このように捉えたのでしょう。

「息を吹きかける」ことで思い起こすのは、創世記の記事です。「主なる神は、土(アダマ)の塵で人(アダム)を形づくり、その鼻に命の息を吹き入れられた。人はこうして生きる者となった」(創世記2・7)と。「息」は「生きる」と関連するのでしょう。

またイエスの死の場面でも似たような表現が登場します。「フランシスコ会訳」がとても的確なので、そこから引用すると、「イエスは酸っぱいぶどう酒を受けると、『成し遂げられた』と言って、頭を垂れ、霊をお渡しになった」(ヨハ19・30)と。「霊をお渡しになった」を直訳すると、「霊を与えた」ような意味になります。人が息を引き取る時、最後に大きな息を吸って静かに吐いていくように、「霊(息)を与えていく」。

「聖霊を受けなさい」と語りかけるイエスのことばに、人間の生死に関わることや聖霊降臨の恵みを感じます。

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