CAP-ESW会議第2日目(インド・ムンバイより)

ムンバイでのCAP-ESW研修会の2日目について報告します。午前中は、管区長・地区長がそれぞれの地方区とその国の現状について各自10分程度で報告を行いました。パワーポイントや動画で説明する人もいれば、文章だけで報告する人もいました。午後からは、使徒職責任者(DGA)による使徒職についての報告と分析が、やはり各自10分程度行われました。以下に各国の特徴と思われることを簡単に記しておきます。

1.アメリカ合衆国(USA)管区(管区長代行・DGA=Fr.トニー・バウティスタ)/会員の平均年齢は74歳で、管区長代行のトニー神父(44歳)が一番若いとのことです。召命がなく、各地方区からの会員の派遣がなければ将来が見えません。プロテスタントの人口比率は51%で、カトリックは23%だということです。召命がないこと、会員の高齢化が大きな課題です。

2.フィリピン・マカオ管区(管区長=Fr.ホセ・アリーピオ/DGA=Br.ハンセル・マパヨ)/カトリックの人口比率は87%で、アジア唯一のキリスト教国です。独裁性の強いドゥテルテ大統領の政治手法が問題のようですが、若い会員たちが映像の世界、出版の世界で教会と共に活躍しています。これからさらに修道会として力を増していくことでしょう。

3.韓国地区(地区長=Fr.イグナチオ・ファン/DGA=Br.トマス・キム)/プロテスタントの人口比率は19%、カトリックは7.9%です。ITの分野が目覚ましい発展を遂げており、若い人たちは音楽や映像をインターネットからのダウン・ロードによって購入するので、CDやDVDが売れなくなっているとのことです。召命も1年に1人しか入ってこない程度に減っているのが心配の種のようです。日本の召命状況より恵まれていると思うのですが。

4.インド・ナイジェリア・英国・アイルランド管区(管区長=Fr.マイケル・ラージ/Fr.デバシア・プティヤパランビル)は他宗教、多言語、多文化の国だということです。4つの国に分かれていますので、今回はインドに限ってお伝えします。インドはヒンズー教徒の人口比率が80%、キリスト教は2.3%です。121の言語があるため、英語とヒンディー語だけでの出版では十分ではないということです。若い会員たちの活躍、台頭が目覚ましく、今回のセミナーも若い会員たちによって完璧に運営されています。うらやましい限りです。

5.オーストラリア地区(地区長代行=Fr.マイケル・グーナン/DGA=Fr.トマス・マニーマラ)は他宗教、多文化の社会です。人口は約2,500万人で、キリスト者の人口比率は60%だということです。様々な国からの移住者が増えています。過去の聖職者・修道者による児童虐待などでカトリック教会からの離れて行った人もいるとのことです。9人の会員が同地区に所属していますが、使徒職で活動しているのは4人しかおらず、召命が大きな課題です。

6.日本管区については、鈴木神父さんが日本社会、日本管区について状況を報告しました。私の方は、今回のセミナー事務局からの指示に従って、SWOT分析(強さ、弱さ、機会、脅威)による使徒職報告を行いました。

PDDMの志願者

この日の夕方には、インド管区がBYB(Better Yourself Book)のシリーズ名で発行している書籍の成功例を3人の一般の人たちの証言で聞きました。BYBの名前を使って発行されている本の内容は、非カトリック者に訴えるものになっています。3人のうちの一人は女性のイスラム教徒、2人の男性はヒンドゥー教徒です。他の宗教の人たちは、ST PAULSの名前で出されている本は手に取らなくても、BYBの名前で出されているものは読んでくれるのだそうです。

聖マリア巡礼教会

この日は、17時30分頃までセミナーは続きましたが、その後は、近くにあるカトリックの巡礼地と師イエズス修道女会の共同体を訪ねました。シスターたちのところでは、20名の志願者がいました。まだまだインドは召命が豊富です。

2017年2月15日
報告=德田隆仁修道士

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