キリストとの出会い 主の降誕(ルカ2・1~14)

主の降誕の朗読箇所では、いつもキリストの誕生の方に目を向けていきますが、今回はちょっと視点を変えて、イエスを最初に訪問した羊飼いたちに目を向けてみることにしましょう。

羊飼いたちはベツレヘムで野宿をしていました。彼らは羊と移動しながら生活をしていた貧しい人々です。今日はベツレヘムかもしれませんが、明日はまた別の場所に移動したことでしょう。一定の住居、一定の収入がある訳ではないので、彼らには不安定な毎日が続いたことでしょう。彼らは生きる厳しさをよく知っているし、羊のために牧草を求めて的確な判断(移動)が求められました。しかし、羊を育てる喜びは人一倍持っていたことでしょう。羊と生活をともにすることによって、羊たちの成長を目にし、生きる喜びを感じたことでしょう。そんな彼らに主の栄光が現れます。「わたしは、すべての民に及ぶ大きな喜びのおとずれをあなたがたに告げる。きょう、ダビデの町に、あなたがたのために、救い主がお生まれになった」(ルカ2・10~11)。天使のこの言葉は、羊飼いにとって大きな驚きとともに、やがては大きな喜びへと変わっていきました。

救い主の到来の喜びが、偉大な学者たちではなく、ファリサイ派や律法学者でもなく、素朴で、生活のあてもない羊飼いにその喜びが伝えられることになりました。そんな羊飼いたちがキリストに出会う機会をいただきます。神様のなさりかたはとても不思議に感じます。

私たちはミサやみことばを通してキリストに出会うことができます。羊飼いのような謙虚さであれば、その出会いは容易なものとなります。今日一日、キリストとの出会いを求めてみましょう。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事

  1. —ルカはなぜパウロの殉教を記さなかったのですか? ルカが『使徒言行録』を記したのは、パウロの殉教から…
  2. 今日は「王であるキリスト」の主日です。「王」という言葉は、部族や種族の長たる者を「王」と呼んだり、「…
  3. 一九○八年十月に、アルベリオーネ神父は、母校であるアルバ神学校に呼び戻され、教授、霊的指導者、及び聴…
  4. マタイによる福音書25章31節~46節人の子が栄光に包まれ、すべてのみ使いを従えてくると…
  5. みなさん、こんにちは。聖パウロ修道会の山内神父です。私は去年の7月からベトナムのホーチミン市…
“神父・修道士になるには”

“Thông

ピックアップ記事

  1. 私とパウロ会との出会い、それは、私の兄、姉が聖パウロ会、女子パウロ会に入っていたこともあり、その関わ…
  2. とまにちわ!毎年やっているからなのか、年に一回しかやらないからなのか、なぜか慌ててしまう、灰…
  3. 2017/4/15

    主の復活
    復活祭が来ます。私たちの信仰にとっていちばん大切な祭日です。この大切な復活祭、今年は皆さんにどんな恵…
  4. 2016/7/29

    聖マルタ
    典礼暦の中で祝われる聖人は数え切れないほどたくさんいますが、福音書の中に名前が出てくる聖人となると、…
  5. フランシスコ会聖書研究所『聖書』からの『新約聖書』版。原文校訂(本文批判)による口語訳。本文…

アーカイブ

PAGE TOP
Translate »