結婚の秘跡について

結婚式が今のような形で行われるようになったのはいつごろからですか。またエンゲージリング(結婚指輪)を贈る習慣は、古代からあったのでしょうか?

キリスト教の結婚式はどのようにして今のような形になったのでしょうか。聖書にはイエスが奇跡を行ったカナの婚宴(ヨハネ2・1〜11)、王が王子のために開いた婚宴(マタイ22・1〜14)が出てきます。しかし、この二つは結婚披露宴のようなもので、真の意味での結婚式ではなかったかも知れません。それは、イエスの教えた結婚の中心に触れる儀式がないからです。イエスは言われました。「天地創造の初めから、神は人を男と女とにお造りになった。それゆえ、人は父母を離れてその妻と結ばれ、二人は一体となる。だから二人はもはや別々ではなく、一体である。従って、神が結び合わせてくださったものを、人は離してはならない。」(マルコ10・6〜9)神によって新郎新婦が一つに結ばれ一体となる、それが結婚の中心ですが、それは両者の誓約によって行われます。

現在、カトリック教会の結婚式はカトリック教会で任命され、その資格を与えられた(叙階された)司祭によって司式されます。式次第は、祈り、聖書朗読、説教のあと、結婚式の中心部分が続きます。結婚の意志の確認のあと、新郎新婦がお互いを妻、夫として受け入れ、順境にあっても、逆境にあっても、健康のときも、病気のときも、夫、妻として終生変わらぬ愛と忠実を尽くすことを誓約します。その後、司式者が指輪を祝福し、新郎新婦が互いに交換します。次いで二人は教会の婚姻証書に署名をして、結婚式は終わります。

このような儀式は、初代教会から緩やかな発展をとげ、トリエント公会議等を経て、16世紀頃に形作られました。その後、第二バチカン公会議で改定が加えられ、現在に至っています。

ところで結婚の秘跡ですが、カトリック教会で挙式をすれば、秘跡になるのかと言えば、そうではなく、新郎新婦が信者である場合に限られています。聖書はこう書いています。「わたしたちは、キリストの体の一部なのです。」(エフェ5・30)洗糺の秘跡によって信徒は、イエス・キリストと深く一致し、キリストの神秘的な体の部分となります。その結合は、信者同志の結婚に際して、新郎新婦を解くことのできない絆によって結ぶことによって開花します。「『それゆえ、人は父と母を離れてその妻と結ばれ、二人は一体となる』この神秘は偉大です。」(エフェ5・31)

話は変わりますが、結婚指輪は古代からの習慣のようですが、初めは鉄の輪であったとか。今のようなエレガントな、意味深いものになるのは、結婚式の発展と同じように緩やかな歩みを辿ったものと思われます。

●回答者=山本襄治神父

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