初めと終わり 待降節第1主日(マタイ24・37〜44)

初めがあれば、終わりがあります。
 
教会の典礼では、今日から待降節に入り、典礼暦で言えば、まさに新年です。つまり典礼暦ではA年に入り、「マタイによる福音書」が中心に朗読されていきます。新しい年に入るので、希望に満ちたキリストの誕生を迎えるような内容になっているかあと想像します。つまり、キリストが誕生する前の「イエス・キリストの系図」(マタ1・1~17)、「ヨセフへのお告げ」(マタ1・18~25)、「ザカリアへのお告げ」(ルカ1・5~25)、「マリアへのお告げ」(ルカ1・26~38)などを考えますが、朗読内容は正反対の感じがします。「人の子の来臨」「目を覚ましていなさい」「あなた方も用意していなさい」など、世の終わりを連想させるようなことばが続きます。年の初めにしては、とても不思議な感じがするのではないでしょうか。

そこには、待降節の典礼に込められた内容が大きく反映しているかもしれません。『典礼暦年の一般原則』の中に、「待降節は二重の特質をもつ。それは、まず、神の子の第一の来臨を追憶する降誕の祭典のための準備期間であり、また同時に、その追憶を通して、終末におけるキリストの第二の来臨の待望へと心を向ける期間でもある。」この二つの理由から、まず第一にクリスマスに向けた降誕の祭典のための準備期間、第二に終末におけるキリストの第二の来臨の待望。

待降節を迎えた今、主の到来を待ち望むクリスマスの喜びを迎えるとともに、キリストの第二の来臨を待ち望みながら、「初めと終わり」の喜びをかみしめたいものです。

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