世の終わり 年間第33主日(ルカ21・5~19)

南沙諸島をめぐり、中国、ベトナム、フィリピンが領有権をめぐって争っています。日本のテレビや新聞でも報道されたりするので、その状況がよく分かります。これらの諸島は、ベトナムの近くにあるので、誰しもベトナムの領土と思いこみがちですが、解決の糸口が見つかりません。こうした領土問題はいつでもどこでも複雑です。そもそもベトナムは中国に約二千年間支配され、フランスには約百年間、日本には太平洋戦争の時に支配された歴史があり、長い間、独立を望んできました。ベトナム戦争終結から四十数年が経過しましたが、平和の尊さがよく分かります。

また東京都内とホーチミン市内を歩いた場合、風景がまったく違います。ホーチミン市内を歩いてみると、コーヒーショップや市場とともに、子供服を売っている店が目立ったりします。私は現在、タンソンニャット国際空港から車で十五分くらいの所にあるタンビン区に住んでいます。その建物の一階は子供服売り場となっています。近くにはタンビン市場もあり、大人の衣服とともに子どもの衣服の店もけっこう並んでいます。日本とは違い、それだけ子どもが多いということでしょう。確かに町の中を歩いていると、赤ちゃんを抱えた母親によく出会ったりします。その光景だけでも、子どもの多さに気付き、将来への希望も高まるなあと感じます。その点で高齢化が進んでいる東京都内とは、風景がまったく違います。

今日のみことばで、「戦争や反乱のことを聞いても、うろたえてはならない。まず、これらのことが起こらなければならない。しかし、すぐに終わりが来るわけではない」(ルカ21・9)と。違う国、違う世界に住んでみると、世の終わりが暗さや失望ではなく、希望や喜びに満ちたものを感じたりします。

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