守護の天使

10月2日は、守護の天使の記念日です。この日の3日前には、聖ミカエル 聖ガブリエル 聖ラファエル大天使の祝日がありますから、私たちは特にこの時期に「天使」の存在に目を向けるよう招かれていると言えましょう。

聖書の中には、明確に天使の存在が意識される前から、たびたび「神の使い」が登場します。イエスの生涯にも、重要な場面で天使が関わっています。イエスの誕生をマリアに告げたのは天使ガブリエルですし(ルカ1・26〜38)、イエスの誕生を高らかに歌い、このことを羊飼いたちに告げたのも天使たちでした(2・8〜20)。また、イエスが逮捕される前には、天使が天から現われて、苦しみ祈るイエスを力づけました(22・43)。さらには、婦人たちにイエスの復活を告げたのも天使でした(マタイ28・1〜8)。

しかし、天使とはいったいどのような存在で、その務めは何なのかと言われると、私たちは答えに窮してしまいます。私たちは、天使が人間の救いに関わるかぎりにおいて、いくばくかのことを知っていますが、それ以外のことは知らないのです。

「守護の天使」とは、私たち人間を守り導くために、神が一人ひとりに伴わせてくださる天使とされています。それは、私たちに対する、しかも私たち一人ひとりに対する神の深い憐れみからあふれ出たことです。私たちは、ある意味で二重三重に神から守られているのです。

この日に朗読される福音は、マタイ福音書18章から取られています。マタイ18章は、教会的説教とも呼ばれ、特に教会内の小さな人、貧しい人、未熟な人、罪人に対して私たちがとるべき姿勢を教えています。

この教えによれば、私たちはこれらの人たちの救いに大きな責任を負っています。私たちの姿勢が、彼らの救い(あるいは滅び)を決定づけてしまうのです。だから、彼らの救いのために、私たちはありとあらゆることをする必要があります。

では、なぜ私たちはそうしなければならないのでしょうか。それは、彼らに対する姿勢とイエスに対する姿勢が切り離すことのできないものだからです。「わたしの名のためにこのような一人の子供を受け入れる者は、わたしを受け入れるのである」(マタイ18・5)。言い方を変えれば、小さな人、貧しい人、未熟な人、罪人を受け入れることこそ、イエスを受け入れることであり、彼らを受け入れない人はイエスをも拒んでいるのです。

そして、あたかもこのことを裏づけるかのように、イエスは天使のことを語られます。「言っておくが、彼らの天使たちは天でいつもわたしの天の父の御顔を仰いでいるのである」(18・10)。彼らにも一人ひとりに天使がいるということ(「彼らの天使」)、そしてこの天使たちは「天で」「いつも」御父の御顔を仰いでいるということです。天使とは、まさにこれらの人々一人ひとりが、天におられる御父と結びつけられていることの証しなのです。しかも、それはいつでも絶えることがないのです(「いつも」)。だから、これらの人々を受け入れ、その救いのためにすべてを行なうことは、神を受け入れ、神のためにすべてを行なうことなのです。

守護の天使の記念日にあたり、私たちを守り導いてくださる神に、まず感謝しましょう。そして、天使をとおして、自分が神と強く結びつけられていることを自覚しましょう。同時に、他の人々も皆、同じように神と強く結びつけられていることを再認識し、隣人愛、特に小さな人たちへの愛のわざに励むことにしましょう。

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