教会の祭日・祝日について

教会の祭日・祝日の制定された経緯とそれぞれの祭日・祝日の目的や意味について教えてください。

カトリック教会には、一年を周期とした典礼のための暦があり、その中に、いろいろな祭日や祝日が制定されています。ここではその中心となる祝いについて簡潔に説明したいと思います。

現在、私たちが用いている典礼暦は、第2バチカン公会議後に改定され、教皇パウロ6世によって1969年2月14日に公布されたものです。その一般原則の中で、次のように説明されています。「毎週、教会は主日と呼ばれる日に、主の復活の記念を行い、また年に一度、復活祭にはもっと盛大な祭儀を行って、主の受難と合わせて復活を祝い続ける」(『典礼暦年と典礼暦に関する一般原則』1)。また「教会は、キリストの神秘全体を、一年を周期として追憶するが、それは受肉に始まり、聖霊降臨の日、さらには主の来臨の待望にまで及んでいる」(『典礼暦年と典礼暦に関する一般原則』17)。このように教会は、神の子の受肉、すなわち主の降誕(12月25日)をはじめ、主の洗礼、主の死と復活を記念する過越の聖なる三日間、主の昇天、聖霊降臨、さらには王であるキリスト(年間の最後の主日)など、キリストの生涯の主な神秘を中心にしながら、一年を通して、種々の祭日・祝日を制定しています。

また教会は、「キリストの神秘を一年の周期をもって祝う際、幸いな神の母マリアをも特別の愛をもって敬い、また信者の信心のために、殉教者やその他の聖人を追憶する」『典礼暦年と典礼暦に関する一般原則』8)ようにしています。特に聖マリアに関しては、無原罪の聖マリア(12/8)、聖マリアの誕生(9/8)、神の母聖マリア(1/1)、聖母の訪問(5/31)聖母の被昇天(8/15)などの複数の祝祭日があり、聖ヨセフ(3/19)や洗礼者聖ヨハネ(6/24)、教会の礎となった使徒たちをはじめ、キリストへの信仰に生きた各時代の殉教者たちや聖人たちの祝祭日もあります。

このように教会は、典礼暦を通して、キリストによって成し遂げられた救いの神秘を中心に、キリストの救いのわざに協力した聖人(聖母マリア、聖ヨセフ、洗礼者聖ヨハネなど)、またキリストの証人となった使徒をはじめ、各時代の殉教者や聖人たちの祭日や祝日を制定して祝い、その取り次ぎを願いながら、すべての人がキリストを通して、神の救いの恵みにあずかることができるように祈っているのです。

●回答者=白浜満司教

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事

  1. 4月30日に記念される聖ピオ5世教皇を取り上げることにしましょう。教皇ピオ5世は、歴史的には、スペイ…
  2. ことわざに「目から鱗(うろこ)が落ちる」という言葉があります。それは、「あることをきっかけに、それま…
  3. シエナの聖カタリナの記念日は4月29日です。カタリナは、1347年に染物職人であった父親の家庭に生ま…
  4. 年齢とともに熱意というものは低下するものでしょうか。必ずしもそうとは言えないようです。ほぼ6年前、東…
  5. 2017年4月17日、イタリア出版協会の協力のもと、ミラノで展示会が開催されました。書籍、雑誌、マル…

ピックアップ記事

  1. 時々引っ越すのもよいのかもしれません。私自身を振り返ってみると、これまでにもけっこう引っ越してきまし…
  2. 毎年8月は、平和について考える時です。戦後71年となり、戦争を体験された方がたや被爆された方がたが亡…
  3. 聖ハインリッヒは、バイエルン公爵の息子として、973年(あるいは978年)5月6日にバイエルンで生ま…
  4. 2016/9/1

    夏の思い出
    父が帰天したのは1988年8月7日で、つい最近その命日を迎えたが、あれからもう28年の歳月が流れた。…
  5. いつの時代でも戦争や紛争が絶えることがありません。誰でも平和を願っていますが、その実現はなかなか難し…

アーカイブ

PAGE TOP
Translate »