弁護者 聖霊降臨の主日(ヨハネ14・15~16、23b~26)

今日、「聖霊降臨」をお祝いしていますが、「聖霊」という表現を信者でない方が耳にした時、ちょっと違和感を覚える方もいらっしゃるでしょう。「霊」について「国語辞典」を調べると「①はかり知ることのできない不可思議な働きがある。神々しく尊い。神聖。②肉体に宿って肉体を支配する働きを持つもの。肉体を離れた人間の精神的本体。③万物の精気。④さいわい。恩恵。⑤すぐれてよい」となっています。後半のほうはよい意味ですが、前半のほうは不可思議さが漂い、霊妙、霊気、霊界、死霊、悪霊などをイメージしそうです。「漢和辞典」でも「死者のたましい。死者そのもの」という意味が登場し、何だか怖いイメージが先行します。

新約聖書に出てくる「霊」は通常「プネウマ」が使われ、「魂」「息」「風」などの意味があり、怖いというよりも人間が生きていく上で不可欠なものとして考えることができます。日本人が考えるイメージとはかけ離れているかもしれません。

今日のみことばの中で、「わたしも父にお願いしよう。そうすれば、別の弁護者を遣わして、いつまでもあなた方とともにいるようにしてくださる」(ヨハネ14・16)とあります。別の弁護者もまた聞き慣れない表現かもしれません。

フランシスコ会訳の注のところに「『弁護者』は、原語では『パラクレートス』。助け主、忠告者、保護者の意味もあり、一ヨハ2・1ではイエスに適用されているが、ここでは聖霊を指している。この語は26節、15・26、16・7にも出る。イエスがいつも弟子たちとともにいることを述べるマタ28・20と同じように、本節は、聖霊が弟子たち、すなわち教会とともに留まることを述べる」と記されています。

「聖霊」「弁護者」など、日本の社会では理解しにくい表現ですが、そこには私たちと共に歩んでくださる恵みが込められています。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近の記事

  1. —ルカはなぜパウロの殉教を記さなかったのですか? ルカが『使徒言行録』を記したのは、パウロの殉教から…
  2. 今日は「王であるキリスト」の主日です。「王」という言葉は、部族や種族の長たる者を「王」と呼んだり、「…
  3. 一九○八年十月に、アルベリオーネ神父は、母校であるアルバ神学校に呼び戻され、教授、霊的指導者、及び聴…
  4. マタイによる福音書25章31節~46節人の子が栄光に包まれ、すべてのみ使いを従えてくると…
  5. みなさん、こんにちは。聖パウロ修道会の山内神父です。私は去年の7月からベトナムのホーチミン市…
“神父・修道士になるには”

“Thông

ピックアップ記事

  1. 総長ヴァルディール・ホセ・デ・カストロ神父は、2017年1月30日から2月2日、ペルー・ボリヴィア地…
  2. 6月はみ心に捧げられています。サンパウロ東京店(4階)にてみこころフェアを開催いたします。関…
  3. インターネット通販<パウルスショップ>の【諸聖人・死者の日特集】は、もうチェックしましたか?カト…
  4. 【日本語聖書の定番「新共同訳」と、世界で愛読者急増中の“English Standard Versi…
  5. 2017年5月10日~12日、アルゼンチンのブエノスアイレスで、編集と普及部門の会合が行われました。…

アーカイブ

PAGE TOP
Translate »